スズメのひなの将棋ニュース

将棋ブログに見せかけた雑多な日誌

2020/06/01 将棋ニュース 都内各所の道場が営業再開

お久しぶりです、少し更新が滞っていました。ヒナです。

 

さて、完全な収束を見せないコロナウィルスですが、都内でも緊急事態宣言が解除されたことを受け、今日から各所で将棋道場を営業形態を縮小したうえで再開するようです。

 

周囲に先駆けて営業していた将棋サロン荻窪をはじめ、千駄ヶ谷将棋会館道場、新宿将棋センター、御徒町将棋センター、将棋サロン八王子などが営業します。入場規制や平日のみ営業、時間短縮営業などを行う模様なので、各サイトをチェックしたうえで、マスク着用で遊びにいきましょう!

 

それでは〜

2020/05/15 将棋ニュース 「土佐八段 引退」

こんばんは、ヒナです。

 

今日は昨日5/14に行われた土佐浩司八段-門倉啓太五段の将棋についてです。

 

土佐浩司八段は65歳で、フリークラス規定によって引退が確定している棋士でした。その最後の勝ち残り棋戦が昨日行われた竜王戦6組の昇級者決定戦。対局相手は32歳の門倉啓太五段です。

 

棋譜

https://shogidb2.com/games/faaf904a5d43c507952a3b853b191ed419717a7c

 

f:id:moineauHina:20200515181101j:image

 

戦型は態度を保留していた門倉五段が上図で△8四歩とし雁木系の相居飛車が確定。先手は▲5六歩としていることで対雁木に有効とされる▲3六歩〜▲3七銀〜▲3五歩の急戦がしづらくなっているので、後手は雁木を選びやすいという意味があります。

上述の仕掛けの典型的なパターンの棋譜はこちら。↓

https://shogidb2.com/games/c0e06fa767027d8e82246bced242a3b0fbeac0e2

 

f:id:moineauHina:20200515181510j:image

対する先手は早囲いから右の銀桂を活用していきますが、ここで△4八角が機敏な手で、以下▲3八歩△6五歩とペースを掴みにかかられます。

 

f:id:moineauHina:20200515181715j:image

 

しかしそこで▲8六角と打った手が若さ溢れる一手で、△5三金に▲2三歩△2一飛を利かして▲5三角成!

 

f:id:moineauHina:20200515181826j:image

 

65歳とは思えないような勢いのある攻めで見せ場を作ります。

厳密には次の▲2二金と打った形が重く、以下門倉五段が的確に受け流して終局となりましたが、途中は迫力のある攻めで魅せてくれました。

 

終局後、土佐八段は65歳まで現役を続けられたのは良かった、今後は教室などの普及活動をしていきたいということを話されたようです。

 

棋士生活晩年でも度々棋士室に訪れて対局のコメントなどを残してくださるその情熱を、これからは普及活動で存分に発揮していただけることを楽しみにしています。長い間、お疲れ様でした。

 

YouTubeに、古い谷川浩司先生との対局が残っていたのでリンクを貼っておきます。

https://m.youtube.com/watch?v=C6--zyuv7vE

 

棋譜

https://shogidb2.com/games/dfd723dbba1a1c36726cf55fc32bf4f9c04853ab

 

この対局を制した土佐先生は、その後決勝で森内先生を破り見事優勝を果たしました。

 

 

 

今日はここまで。それでは〜

2020/05/12 将棋ニュース 「三間飛車死す!? 女王戦第3局」

おはようございます、ヒナだよ〜

 

昨日5/12は第13期マイナビ女子オープン五番勝負、西山朋佳女王対加藤桃子挑戦者の第3局がありました。ここまでは1勝1敗で、先に王手をかけるのはどちらか、注目されました。

 

https://shogidb2.com/games/fc016c04f708ebc750306e0ccf6dab5fcd4e02f1

棋譜

 

先手の加藤桃子挑戦者の居飛車に後手の西山朋佳女王のノーマル三間飛車でしたが、序盤早々波乱が起きます。

 

f:id:moineauHina:20200513023522j:image

なんと図のようにいきなり仕掛けていきました。対局開始わずか2分のことで、これはタイトル戦では異例の速さです。2人とも女流棋界の中でもかなり早指しの部類で、特に西山女王は男性棋士相手にも超早指しで一気に勝つことも珍しくありません。さすがに意表を突かれたのか、少考で対応していく女王ですが、対して加藤女流三段はさらに早指しで追及していきます。用意があることを相手に伝え、プレッシャーを与える意味もあるでしょう。

 

f:id:moineauHina:20200513024046j:image

 

先手は歩損の上、序盤は飛車より角というセオリーに反するような指し回しですが、積極的に攻勢を取り続けます。

 

f:id:moineauHina:20200513024156j:image

 

直前に先手が2四飛と走ったところ、後手は1二角とひねった受けを見せましたが、結果的にこの手の成否が問題となりました。局後の感想では加藤女流三段はこの手を境に想定から外れたとのことなので、あまり有力視していない手だったということが考えられます。

 

f:id:moineauHina:20200513024400j:image

 

かなり進めてみても、こうして1二にいる角がいまだに使えていません。さらに後手はせっかく作った馬が封じ込められてしまいました。局後この手で加藤女流三段は勝ちを意識したとのことでした。

 

f:id:moineauHina:20200513024629j:image

 

結局数手後にわずか65手で終局。先手の完封勝ちとなりました。後手は1二角と2三龍、9八馬が悲しい形です。

 

当然Twitterでもこれは話題になり、そもそも4五歩を取れるのか、などの議論も見受けられました。三間飛車党にとってはこれで負けたら三間飛車やめるしかないので、研究課題でしょう。

なにか決定版などあれば是非教えてください(笑)

Twitterで紹介されてた書籍

 

それでは〜

2020/05/09 将棋ニュース コロナの影響?短手数の終局

おはようございます、ひなです。

コロナウィルスの影響で、日本将棋連盟の道場等の営業がまた伸びました。↓

https://www.shogi.or.jp/news/2020/05/post_1912.html

 

また、それだけでなくプロ棋士の対局でも、携帯中継の感想戦取材の中止(そもそも感想戦をしているのでしょうか、代わりにゲスト棋士の先生が注目局に注釈を入れてくださる形になっています)といった処置が取られたり、東西対局の延期によって藤井聡太の最年少タイトル挑戦も困難となっています。(参考:https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/amp/k10012422651000.html)

 

それだけでなく、プロ棋士の対局自体にも影響が出ているように感じます。昨日5/8に行われた戸辺-斎藤明戦より。棋譜はこちらから。↓

https://shogidb2.com/games/b3c21796c7448ff6a8722199d553e723370da243

 

先手の戸辺七段の中飛車に始まり、後手が銀を繰り出していこうとしていったところで、戸辺七段は5筋の位にこだわらず負担になる前に飛車先を切りにいきます。

f:id:moineauHina:20200509063158j:image

 

局面が収まり、穴熊に組めた先手としてはまずまずの展開に見えます。

f:id:moineauHina:20200509063006j:image

 

さらにここでノータイムで△5六飛と飛び出た手が悪手で、以下▲2五桂△2四角▲4五歩と進むと、△4五同歩とは応じられない(▲6五銀が王手飛車取りになる)ため一本取られた形となってしまいました。

 

以下、わずか59手で斎藤明四段は投了。対抗形の将棋で、しかも穴熊に組んでいる状態でこの短手数は異例です。

斎藤明日斗四段といえばAbemaTVトーナメントでもチームは敗退したものの若さあふれる将棋を指して将棋ファンにしっかりとアピールをしていましたが、持ち時間を半分以上残し、さらに59手での終局。特に戸辺七段は中飛車党として有名なので序盤で意表を突かれたという理由でもないはず。コロナウィルスで研究会が行えないことによる不調なのか、感染への恐怖から集中できない状況なのか、単なる準備不足なのか。ここ最近の対局を見てると質のあまり良くない将棋が目立つような気がします。コロナウィルス下、限られた楽しみしか持てない将棋ファンのためにも是非魅せる将棋が増えることを祈っています。(対極的に同日の久保-稲葉戦の久保先生の指し回しは絶品でしたね。)

 

さて、そして今日は恒例のAbemaTVトーナメント、Bブロックチーム渡辺-チーム天彦の放送日です。チーム渡辺は初登場で、恒例のチームメンバーでの企画もしっかりアップされているので、まだチェックしていない方は是非放送前にチェックしてから観ましょう!

 

Xserver Business

 

それでは〜

2020/05/02 将棋ニュース ABEMAトーナメント

こんにちは!ひなちゃんです。チュンチュン。

 

やる気があるうちに早速ニュースをひとつ。今日5/2夜7:00〜、ここ数週間の将棋ファンにとってすっかりお馴染みとなったABEMAトーナメントが行われます。

 

先週までは予選Aブロックの戦いが行われました。久保利明率いる菅井竜也、今泉健司の3人の振り飛車党チームが圧倒的な成績を残し、チーム三浦とチーム豊島が予選勝ち抜きを目指してプレーオフの大将一発勝負をし、結果は三浦九段の見事な受け切り勝ち。豊島竜王・名人を筆頭に、佐々木勇気や齋藤明日斗といった女性人気を意識したかのような華のあるチームがまさかの予選敗退。Twitterなんかでも大騒ぎしているファンの方が見受けられました。勝負の厳しさです。

 

そして今週からはいよいよBブロック。チーム天彦対チーム稲葉です。

チーム天彦の予選前の交流企画動画では、ネクタイ交換会が行われました。阿部光瑠六段の攻めっ気たっぷりのネクタイ選びに個人的にどよめいていました。まだ見てない方は是非必見です!(https://gxyt4.app.goo.gl/mtkix)

対するチーム稲葉も1切れ名人との呼び声が高い早指し王、山崎隆之八段や、若手強豪といえばこの人、深浦九段が溺愛する佐々木大地五段と粒ぞろいのメンバー。激戦必至で目が離せません!

 

木曜、金曜と2日連続でおうちでABEMAトーナメントという企画を行なってきたABEMATV。今日もしっかりチェックしましょう!

 

それでは〜

 

Xserver Business

将棋ニュース、はじめます

こんにちは、スズメのひなです。ひなちゃんとか適当に呼んでね。将来立派にチュンチュンできるように修行中です。

 

今日からブログを始めます。理由はなんとなくです。私、スズメながら将棋にすごく興味があります。将棋界にはいろいろなジャンルのニュースがありますが、それをTwitterなどの内輪で楽しむ風潮はあっても、どうも部外者からはとっつきにくい。それに観る将の方なんかはなかなか将棋の内容の話題で盛り上がりにくい。そんなときにお役立ちできるブログを目指します。なぜブログかって?喋るのが下手だからYouTubeやってもグダるのが目に見えてるからですよ!時代遅れなんて言わない。雛なので気まぐれ不定期更新ですが、将棋界の様々なニュースをいち早く解説したりしなかったりできればと思います。

 

それからきっと将棋にこれっぽっちも関係ない投稿もあるかと思いますが、温かい目で見守ってくれると嬉しいです。まだ雛だからね。

 

それでは〜

 

Rakuten パ・リーグ Special