スズメのひなの将棋ニュース

将棋ブログに見せかけた雑多な日誌

2020/05/09 将棋ニュース コロナの影響?短手数の終局

おはようございます、ひなです。

コロナウィルスの影響で、日本将棋連盟の道場等の営業がまた伸びました。↓

https://www.shogi.or.jp/news/2020/05/post_1912.html

 

また、それだけでなくプロ棋士の対局でも、携帯中継の感想戦取材の中止(そもそも感想戦をしているのでしょうか、代わりにゲスト棋士の先生が注目局に注釈を入れてくださる形になっています)といった処置が取られたり、東西対局の延期によって藤井聡太の最年少タイトル挑戦も困難となっています。(参考:https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/amp/k10012422651000.html)

 

それだけでなく、プロ棋士の対局自体にも影響が出ているように感じます。昨日5/8に行われた戸辺-斎藤明戦より。棋譜はこちらから。↓

https://shogidb2.com/games/b3c21796c7448ff6a8722199d553e723370da243

 

先手の戸辺七段の中飛車に始まり、後手が銀を繰り出していこうとしていったところで、戸辺七段は5筋の位にこだわらず負担になる前に飛車先を切りにいきます。

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局面が収まり、穴熊に組めた先手としてはまずまずの展開に見えます。

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さらにここでノータイムで△5六飛と飛び出た手が悪手で、以下▲2五桂△2四角▲4五歩と進むと、△4五同歩とは応じられない(▲6五銀が王手飛車取りになる)ため一本取られた形となってしまいました。

 

以下、わずか59手で斎藤明四段は投了。対抗形の将棋で、しかも穴熊に組んでいる状態でこの短手数は異例です。

斎藤明日斗四段といえばAbemaTVトーナメントでもチームは敗退したものの若さあふれる将棋を指して将棋ファンにしっかりとアピールをしていましたが、持ち時間を半分以上残し、さらに59手での終局。特に戸辺七段は中飛車党として有名なので序盤で意表を突かれたという理由でもないはず。コロナウィルスで研究会が行えないことによる不調なのか、感染への恐怖から集中できない状況なのか、単なる準備不足なのか。ここ最近の対局を見てると質のあまり良くない将棋が目立つような気がします。コロナウィルス下、限られた楽しみしか持てない将棋ファンのためにも是非魅せる将棋が増えることを祈っています。(対極的に同日の久保-稲葉戦の久保先生の指し回しは絶品でしたね。)

 

さて、そして今日は恒例のAbemaTVトーナメント、Bブロックチーム渡辺-チーム天彦の放送日です。チーム渡辺は初登場で、恒例のチームメンバーでの企画もしっかりアップされているので、まだチェックしていない方は是非放送前にチェックしてから観ましょう!

 

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それでは〜